アルバイト経験はなかったのですが、人と接する仕事が自分には向いていると感じていまして、新卒で九州ジャスコに入社しました。6年ほど食品チェッカーとインフォメーション業務を担当し、結婚、出産を機に退職。専業主婦になりましたが、将来的には外でまた仕事をしたいという思いを持っていました。
下の子供が小学生になり、手が掛からなくなった頃に今の店舗がオープンし、求人募集をしていることを知りました。自宅からも近いですし、退職前に長く経験しているお仕事です。なにより魅力だったのはオープニングスタッフとして新店の立ち上げに関われること。食品チェッカーのアルバイト・パート求人に応募し、オープン前の研修から参加しました。
レジ機器の進化は早いですが、基本的な操作は変わらないと感じました。チェッカー業務では経験を積むにしたがい顔なじみのお客さまが増えますが、そうしたお客さまに名前を呼んでもらえたり、私のレジを選んで並んでいただけたりすると嬉しいですね。お客さまとの触れ合いが、この仕事の大きなやりがいだと思います。
“お客さまが求められていることに、お応えできるスタッフになりたい”と常に思っています。袋詰めが大変そうであればしてあげたりなど、小さなことですが、お客さまがして欲しいと感じていることを実行できるスタッフになりたいのです。そのためにも大事なことは、お客さまの様子をよく見ること。ご高齢の方が財布からお金を出すのに手間取っているときなど、「ゆっくりで大丈夫ですよ」と、ひと声掛けるだけでお客さまの気持ちもスッと楽になります。


以前、食品フロアだけ朝の7時から開いていたことがありました。2階の衣料品フロアは9時オープンなのですが、8時頃に子供の運動会用の帽子を探されているお客さまがレジに来られ、運動会に間に合わないと困った表情をされたことがありました。少し迷いましたが、私は2階に駆け上がって帽子を探し、レジを打ってお客さまにお売りしたのです。
マニュアル的には褒められた行動ではないのかもしれませんが、困った表情のお客さまを前にして、この決断ができたことは今でも良かったと思っています。お客さまは大変喜ばれ、後日またお礼に来ていただきました。お客さまが求めていることにお応えできたこととして、私の中で強く記憶に残っている出来事です。